初代ゲッター2真版

T.O.P! 爆ロボットまっしぐらっ!!   渕 知信  No.17 『初代ゲッター2&3 真版』
今まで『ゲッター者』の渕さんにして真ゲッター2やアナザーゲッター2“THE隼人”やキリク、古代ゲッター2はあったのに一番肝心のコイツが無かったのが不思議なほどのそれらの元のドリルロボ、2号機のスマートさと不恰好なハサミのハンド、そして男の夢のドリルの腕といったコレ系ロボの元祖がいよいよ脂の乗り切った今の時期に堂々の登場です。コレ無くして故石川 賢先生の未完の大作、『ゲッターロボサーガ』と『虚無戦記』を完結させるために創られた『天元突破グレンラガン』も無かったのではないかと思われるほどの肝になるメカ、それがこれほどの造型にて出るとは夢のようではありませんか!
製作はパッと見、簡単そうに見えると思いますがところがどっこいこういう単純そうに見えて大変だという見本のようなキットです。それとスーパーロボット系って単色をマスキングして一色一色塗るだけで良いと思われるかもしれませんが、単色だからこそその色一色に毎回力を込めております。まずはベースは白と黒を含んだ黒に近いベース色で下地を作ることによって一色一色に重みを持たせてます、俗に言う『黒立ち上げ』という手法です。赤なら下地ジャーマングレー、明るくしたい部位にホワイトや黄色(ガンプラ等リアルロボット系ですと明るくしたい部位と暗い部位の差をメリハリ付けますがスーパーロボットは判るか判らないぐらいの微妙なサジ加減がカッコよいと思います。)を吹いてから赤を重ねます。黄色ならジャーマングレー、ホワイト、黄橙色、黄色、白ならジャーマングレー、白っぽいグレー、ホワイトといった感じ、決して単色で仕上げてはおりません。単色で仕上げるとどうしてもおもちゃっぽくなりますので単色でも色に重みが出るように怪物塗りです。ちなみにこの塗装法って昔のボークスでは『怪物塗り』と呼ばれてボークスの怪獣全盛期の頃多用されていましたが、いつの頃からかMAX渡辺氏によりガンプラ等メインに使用され『MAX塗り』と呼ばれるようになったの知ってました?怪物屋さんとかでもベースつきのガレージキットなんかもジオラマベースと統一感を出すためベースごと本体もわざわざ同色のベースグレーで塗りつぶして立ち上げて行くそうです。


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